過ぎ去る時間、切り取られた一瞬の映像詩。日常に潜む美と狂気が交錯する実験的アートフィルム。
舞台は現代の都市。主人公は存在せず、カメラの視線そのものが物語を紡いでいく。時計の秒針の動き、蛇口から落ちる水滴、街を歩く人々の無表情な顔。何の変哲もない日常の断片が、執拗なまでに切り取られ、映し出される。物語のきっかけは、ある「瞬間」への着目。意味があるようでない、しかし見る者の記憶にこびりつくイメージの連続。目的も苦難も、従来の映画の文法はここでは通用しない。映像は次第に速度を増し、日常風景はシュールな狂気を帯び始める。観る者の知覚を揺さぶり、時間という概念そのものを問い直す、挑発的な映像体験。
ネット上の声
- 遠い日の情景
- 受験生が一晩で書いたシナリオを大学進学後本気で作った映画
- ダチョウ倶楽部のドン!ぴょんはここからだと思う
- 映画自体アマチュア映画の出来の良い
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督手塚真
- 主演矢野ひろみ