水俣病患者たちの「その後」の日常に寄り添い、彼らの言葉と魂の叫びを記録した、鎮魂のドキュメンタリー。
日本の公害病の原点、水俣病。その公式確認から数十年、カメラは再び水俣の地を訪れる。本作が映し出すのは、事件そのものではなく、病を背負いながらも懸命に生きる患者たちの「その後」の日常。漁に出て、畑を耕し、家族と笑い合う。そんな穏やかな暮らしの中に、今なお残る身体の痛みや、社会からの偏見、そして決して癒えることのない魂の傷跡が垣間見える。長年にわたり寄り添い続けたからこそ捉えられた、患者たちの飾らない言葉と表情。人間の尊厳と生命の輝きを静かに、しかし力強く訴えかける魂の記録。
ネット上の声
- 2013年に、天皇・皇后両陛下が初めて熊本県水俣市を訪れ、重い水俣病患者と懇談し
- 土本の声が決して“ナレーション”になっていない
- No.3365
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督土本典昭
- 主演喜納昌吉