ニューヨークの波止場、絶望の淵で出会った男女の一夜限りの偽りの結婚。言葉なくして魂が触れ合う、サイレント映画の傑作。
舞台は1920年代、霧深いニューヨークの港。船の火夫として働く無骨な男ビル。彼の荒んだ日常は、海に身を投げた一人の女、メイを救い出したことで一変する。絶望する彼女を放っておけず、その夜限りの偽りの結婚を提案するビル。酒場の喧騒と猥雑な人間模様の中、刹那的な関係のはずだった二人の心に、本物の愛情が芽生え始める。しかし、夜明けと共に訪れる非情な別れの時。暴力と貧困が渦巻く波止場で、二人が見出す一筋の希望の光。
ネット上の声
- 最終シーンの破損は偶然なのかなあ?
- マイルストンの「雨」より面白い
- ウォルシュの作品が評価されづらいということがあるとしたら、わかりやすい署名の不在
- 劇場で観られたのは良かったけれど、やはり欠落しているシーンこそ、フィルムで観たか
ヒューマンドラマ
- 製作年1928年
- 製作国アメリカ
- 時間97分
- 監督ラオール・ウォルシュ
- 主演グロリア・スワンソン