リスボンのスラム街、光の届かない路地裏。生まれたばかりの赤子を抱え、絶望の淵を生きる若者たちの記録。
ポルトガル、リスボンのスラム街「フォンタイーニャス地区」。陽の当たらない迷路のような路地で、生まれたばかりの赤ん坊を抱えた若いカップルがいた。母親のティナは絶望からガス自殺を図り、赤ん坊は無気力な父親の手に。しかし父親は、その小さな命を金に換えようと街をさまよい始める。赤ん坊は、同情する者、利用しようとする者の間をまるで物のように受け渡されていく。ドキュメンタリーとフィクションの境界を曖昧にする冷徹な眼差し。そこに映し出されるのは、声なき人々の息遣いと、あまりにも過酷な生の現実。
ネット上の声
- 観るのに骨が折れる。
- 貧困の中の女たち
- 最後、ガスレンジの火はついています
- 日常性の中にある背後のドラマ
ドキュメンタリー
- 製作年1997年
- 製作国ポルトガル,フランス,デンマーク
- 時間94分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴァンダ・ドゥアルテ