19世紀、見世物にされたアフリカ人女性サラ。彼女の視点を通して、人間の尊厳と搾取の歴史を静かに問う実験的ドキュメンタリー。
19世紀初頭のヨーロッパ。南アフリカから連れてこられたコイコイ人の女性、サラ・バートマン。彼女は「ホッテントット・ヴィーナス」として、その特異な身体的特徴を見世物にされ、好奇の目に晒され続けた。本作は、歴史的資料やスケッチを基に、彼女が生きた時代の眼差しを再構築。言葉少なに、断片的な映像で綴られる彼女の孤独と苦悩。搾取される客体としてではなく、一人の人間としての彼女の存在。観る者の倫理観を静かに、しかし鋭く揺さぶる映像詩。
ネット上の声
- 現実と妄想が入り混じる世界観が最高。静かな音楽と映像美にただただ引き込まれました。観れて幸運だった。
- 海に浮かぶ映画館っていう設定がまず良い。不思議な余韻が残る映画。
- アートなのはわかるけど、ちょっと私には難解だったかな…。
- 言葉にならない。すごい。
- 製作年2006年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督七里圭
- 主演阿久根裕子