パリの空に浮かぶ、一個の赤い風船。それは、孤独な少年と台湾人留学生の心を見つめる、詩的な眼差し。
現代のパリ。人形劇師として働く多忙なシングルマザー、シュザンヌ。その7歳の息子シモンは、どこか寂しげな毎日。彼のベビーシッターとして雇われたのは、台湾から来た映画学生のソン。ソンは、シモンの後を追いかけるように漂う不思議な赤い風船の存在に気づく。自身の映画制作の傍ら、カメラを通してシュザンヌ親子の日常を静かに見守るソン。パリの美しい街並みを背景に、風船が象徴する子供時代の夢と現実世界の不確かさが交差する。ホウ・シャオシェン監督が描く、繊細で優しい映像詩。
ネット上の声
- ガラスの反射を利用した映像が
- カメラ技巧の贅をつくす小品
- すばらしかったー
- え、オマージュ?
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国フランス
- 時間113分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演ジュリエット・ビノシュ