プッチーニの傑作オペラ「蝶々夫人」で描かれる日本誤認をただそうと奮闘する国際的オペラ歌手・岡村喬生の姿を追ったドキュメンタリー。1960年代からヨーロッパでオペラ歌手としてのキャリアをスタートさせた岡村は、「蝶々夫人」でボンゾ役を演じることが多かった。しかし、「ちょんまげ頭で下から“南無妙法蓮華経”と書いた鳥居を掲げた僧侶」というおかしな日本人像に疑問を抱き抗議するが、誰にも受け付けてもらえない。日本へ戻ってからも「蝶々夫人」台本改訂への思いを忘れなかった岡本は、2009年、台本改訂をテーマにしたシンポジウムをプッチーニ財団と共催するまでにこぎつける。それを機に改訂台本による公演も契約されたが、11年、再びイタリアへ赴いた岡本を思わぬ事態が待ち受けていた。
ドキュメンタリー
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督飯塚俊男
- 主演岡村喬生