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ニュー・ジャーマン・シネマを牽引したライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が、1955年製作のダグラス・サーク監督作「天はすべて許し給う」の物語を下敷きに、愛に起因する苦悩や残酷さを鮮やかに描いた傑作ドラマ。
ドイツ、ミュンヘン。夫に先立たれ掃除婦として働く初老の女性エミは、ある雨の夜、近所の酒場で移民労働者の青年アリと出会う。2人は恋に落ちすぐに結婚を決めるが、エミの子どもたちや仕事仲間からは冷たい視線を向けられる。それでも愛を育んでいくエミとアリだったが……。
1974年・第27回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、ファスビンダー監督の名を世界に知らしめた。日本では2023年7月に劇場初公開。
ネット上の声
- 幸福が楽しいとは限らない
- ずっと気になってたファスビンダー作品をスクリーンで観る💕最終日に滑り込み
- 話がトントンと進んでいく
- 70年代の西ドイツにて
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ドイツ
- 時間90分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演ブリギッテ・ミラ
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1970年代ドイツ。幸せなはずの主婦を襲う、正体不明の「不安」。日常が静かに崩壊していく、心理的恐怖。
1970年代の西ドイツ。夫と子供に囲まれ、何不自由ない生活を送る主婦マルゴット。しかし第二子の出産後、彼女は原因不明の不安と恐怖に襲われるようになる。完璧に見えた日常に亀裂が入り、夫や隣人との関係も歪んでいく。誰にも理解されない孤独の中、彼女は精神安定剤やアルコール、そして情事に救いを求めるが、それは更なる深淵への入り口。じわじわと精神が蝕まれていく様を冷徹な視点で描き出す、ファスビンダー監督の傑作。
ネット上の声
- ごく一般的なはずだった専業主婦が陥る鬱状態を日常に潜む狂気として内側から描くこと
- ある主婦の実体験をもとに脚色された心理サスペンスドラマ
- 素晴らしすぎる心理サスペンス
- グニャーンと画面が歪んだら…
ヒューマンドラマ
- 製作年1975年
- 製作国ドイツ
- 時間89分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演マルギット・カルステンセン
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16年間、地下牢に幽閉された男。言葉も知らぬ彼が、文明社会に投げかける根源的な問い。
1828年、ドイツ・ニュルンベルクの広場に一人の青年が突如出現。彼の名はカスパー・ハウザー。生まれてから16年間、言葉も光も知らずに地下牢で育てられたという。歩くことも話すこともままならない彼を、社会は奇異の目で見ながらも「教育」を施そうと試みる。しかし、カスパーの純粋無垢な視点は、人間社会の常識や論理、宗教の欺瞞を次々と暴き出す。彼は何者で、誰が彼を閉じ込めたのか。文明とは、人間とは何かを問いかける、衝撃の実話。
ネット上の声
- カスパー?カスパール?
- 難しい事は抜きにして
- 全ては言葉から始まる
- 思ったよりは
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ドイツ
- 時間110分
- 監督ヴェルナー・ヘルツォーク
- 主演ブルーノ・S