「ゲロリスト」「キャタピラ」などで一部に熱狂的なファンを持つ福居シュウジン監督と、映像制作集団「ホネ工房」が1991年に発表したカルトムービー。
ひとりの男が、ある組織によって記憶を消去され、精神を無にしてしまうロボトミー手術を施され、セックスプレイしかできなくなってしまうダッチハズバンド(女性用愛玩具)の「Pinocchio(ピノキオ)」に改造される。製造番号「√964」のピノキオは、ある金持ち女に買われるが、セックスプレイ中に暴走し、街に捨てられる。無の状態で街をさまよっていた√964は、ひみこという記憶喪失の女と出会う。2人は愛し求め合い、√964は次第に人間としての能力を回復していく。一方、ひみこも失われたはずの記憶を取り戻していくが……。
1991年の公開時は、上映館の中野武蔵野ホールに音楽ライブ用のPAシステムを持ち込み、爆音で上映して話題を集め、10週間のロングラン興行を記録した。ロックバンド「百鬼屋」のボーカルの鈴木はぢ、同バンドのバスクラリネット奏者・ONN-CHAN、元「フォーリーブス」の北公次、落語家の三遊亭楽麻呂、舞踏家の大光路、「コンチネンタル・キッズ」「スペルマ」などのバンドで活躍した伝説のパンク女王・RANKOら、異色のキャストが出演。石井聰亙(現・石井岳龍)監督作品をはじめ多数の映画音楽を手がける長嶌寛幸が音楽監督を務めた。
ネット上の声
- 俺の若かり日の休日、1日を返せ!
- 強烈だが二度とは見ない
- 絶賛か拒否か・・・
- 魅力に乏しい。
ホラー
- 製作年1991年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督福居ショウジン
- 主演鈴木はぢ