映画史にその名を残すイタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが、1942年に発表した記念すべきデビュー作。アメリカの作家ジェームズ・M・ケインの同名小説をもとに、原作の舞台を北イタリアに移して男女の策略と悲哀を描いた傑作で、40~50年代にかけたイタリア・ネオレアリズモの先駆け的な作品とも言われる。飲食店を営む夫婦のもとに、ジーノという風来坊が転がり込む。妻とジーノはすぐに深い仲になり駆け落ちを計画するが、いつしかお互いに疑心が芽生え始め、2人の関係は二転三転していく。日本では79年に劇場初公開。2017年には、「ルキーノ・ヴィスコンティ 生誕110年 没後40年メモリアル イタリア・ネオレアリズモの軌跡」と題した特集上映で、イタリア本国で発見されたフィルムをもとにデジタル修復された、本編126分の2Kリマスター版が公開となる。
ネット上の声
- サスペンスとしての奇抜さよりも、雰囲気を
- 「取りつかれる」という名の映画
- 郵便配達員は出ないのね・・・
- 絡みついて、離れぬ女の妄執
ヒューマンドラマ
- 製作年1942年
- 製作国イタリア
- 時間113分
- 監督ルキノ・ヴィスコンティ
- 主演マッシモ・ジロッティ