死にゆく母と、献身的に寄り添う息子。人里離れた家で過ごす二人の最後の日々を絵画的に描く魂の物語。
ロシアの片田舎、森の中に佇む一軒家。そこには、重い病で死期が近い母と、彼女をただ一人で介護する息子が静かに暮らしている。息子は弱っていく母を抱きかかえ、思い出の森を散策し、最後の時間を分かち合う。交わされる言葉は少ない。しかし、その沈黙と触れ合いの中には、言葉を超えた深い愛情と、避けられない別れへの覚悟が満ちている。まるで一枚の宗教画のような映像美で、究極の愛と喪失を描き出す、静かで荘厳な鎮魂歌。
ネット上の声
- どのシーンを切り取っても一枚の絵画みたいで、息を呑むほど美しかった。静かだけど、二人の愛が深く伝わってきて涙が出そうになった。
- 今まで観たことない不思議な映画。夢の中にいるみたいな感覚だった。
- 映像はすごく綺麗なんだけど、あまりに静かで穏やかすぎて途中で寝ちゃった…笑。でも嫌いじゃないです、こういう雰囲気。
- 絵力がすごすぎる。
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国ドイツ,ロシア
- 時間73分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ガドラン・ゲイヤー