古い価値観を捨て、世界へ飛び出した若者。不条理な現実の「壁」に挑む、ポーランド派のシュールな青春寓話。
1960年代のポーランド。ひとりの医学生が、過去との決別を決意。彼は自分の持ち物を全て捨て、身一つで街へと繰り出す。彼の目に映る世界は、奇妙で不条理な出来事の連続。トラムの運転手として働く美しい女性と出会い、彼女を追い求めるが、二人の間には見えない「壁(バリエラ)」が立ちはだかる。戦争を経験した旧世代が作り上げた価値観、社会の常識、そしてコミュニケーションの断絶。若者の視点を通して、意味を失った現代社会をシュールかつ詩的に描き出す、イエジー・スコリモフスキ監督の傑作。
ネット上の声
- 別に煙草が爆発しなくとも自分の卑小さなんてもんは嫌というほど自覚してると思うが普
- 自由すぎる画面の作り込みと脈絡なく紡がれる会話に、多層化された静かなる反逆精神が
- レビューを先に見て全然分からないかもしれない…と思いつつ挑んだが絵になる画面と詩
- 仲間とのゲームで勝ち、金を手に入れた医学生の主人公は全てを投げ捨てて街を飛び出し
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国ポーランド
- 時間81分
- 監督イエジー・スコリモフスキ
- 主演ヨアンナ・シュチェルビツ