一人のバー経営者の女性の視点から、日本の激動の戦後史を赤裸々に映し出す、今村昌平監督の異色ドキュメンタリー。
舞台は、米軍基地の街・横須賀。そこでバーを経営する「マダムおんぼろ」こと、秋山すゑ。彼女が自らの波乱万丈の半生を語ることで、日本の戦後史が浮かび上がる。敗戦、占領、朝鮮戦争、そして高度経済成長。歴史の教科書には載らない、庶民のリアルな生活。男たちとの関係、貧困との闘い、そしてたくましく生き抜いてきた彼女のバイタリティ。そのパワフルな語り口は、綺麗事では済まされない戦後日本の生々しい現実そのもの。一人の女性の個人史を通して、国家の歴史を大胆に描き出す、今村昌平の真骨頂。
ネット上の声
- 終戦前後からベトナム戦争まで横須賀のバー「おんぼろ」のママの自分史と「正史」たる
- ニュース映像とマダムの私生活を対比させ、ドキュメンタリーとフィクションへの問題提
- 営みは社会とそりゃまあ密接に関わっているのだろうけど、じゃあ世界とはどうだろう
- 戦後から1970年ぐらいまでのニュース映像と、バーのマダムが語る人生と交互に流れ
ドキュメンタリー
- 製作年1970年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督今村昌平
- 主演赤座たみ