長崎から始まった一匹の蝶の卵の旅。その軌跡が映し出す、戦争の記憶と声なき人々の沈黙。
1945年、夏。原爆投下直後の長崎。一人の青年が、死んだ恋人の形見である蝶の標本から、生きている卵を見つけ出す。彼はその卵を孵化させ、蝶を空に放つ。その蝶が産み付けた卵は、様々な人々の手を渡り、日本列島を縦断する旅を始める。密輸業者、傷痍軍人、恋に悩む少女。卵と出会う人々の日常を通して、戦争が残した深い傷跡と、言葉にできない人々の想いが静かに浮かび上がる。声高に反戦を叫ぶのではなく、小さな生命の旅路を通して戦争の本質を問う、実験的で詩的なロードムービー。
ネット上の声
- 湿度の高いゴダール
- ナガサキアゲハという蝶を狂言回しにして、日本各地での「とべない」人々のエピソード
- 加賀まりこさんを、今撮ったらどんな人になるのかな?と思ってたら、前田敦子さんにな
- 九州以南に生息する蝶"ナガサキアゲハ"を北海道の少年が捕らえたことでドラマが展開
ヒューマンドラマ、 スティーヴン・セガール主演の沈黙
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督黒木和雄
- 主演加賀まり子