ソヴィエト全国から募集されたニ千五百篇のシナリオ中から選ばれた、新人T・オリシャンスキイの脚本を、これも新人のレフ・クリジャーノフとY・セグリの二人が共同監督した新しいソヴィエト映画。モスクワ下町のあるアパートに住む数家族の生活を、戦前から独ソ戦終結まで十五年間にわたって描く。このドラマは、奇をてらわぬリアルなタッチと、人間の愛欲や、それによる苦悩をも見逃すことなく描き、「戦争と貞操」とともに新しいソヴィエト映画の息吹を伝える作品として賞讃され、ブラッセル映画祭で最優秀作品賞を与えられている。撮影はヴァチェスラフ・シュムスキー。音楽はY・ビリューコフである。V・ゼムリャニーキン、Z・ボロトワ、E・ムイシコワ、エフゲニー・マトベエフ、ミハイル・ウリヤーノフ、V・テレーギナ、N・エリザーロフ、R・ショーロホワ、ユーラ・ミヤスニコフ、ズーヤ・ダニーリナ、P・シャリノフ等が出演する。
- 製作年1957年
- 製作国ソ連
- 時間101分
- 監督レフ・クリジャーノフ
- 主演ウラジミール・ゾムリャーキン