セーヌ川から救い上げた一人の放浪者。善意で迎え入れたはずが、彼の野性的な自由さがブルジョワ一家の日常を根底から揺るがす。
1930年代のパリ。セーヌ川のほとりで古書店を営む温厚な紳士レスタンゴワは、川に身を投げた放浪者ブーデュを救い出す。哀れに思った彼はブーデュを自宅に招き入れ、立派な市民に更生させようと試みる。しかし、文明社会のルールなど一切無視するブーデュ。彼は本能のままに食べ、眠り、家の中を破壊し、さらには主人の妻とメイドにまで色目を使う始末。善意から始まったはずの同居生活は、偽善に満ちたブルジョワ一家の日常を痛快にひっくり返す大騒動へ。果たしてこの素晴らしき放浪者がもたらす結末とは。
ネット上の声
- 人間の持つ獣性を肯定できるか
- 過激で、しかも暖かい。
- 流れる川の如く…
- ルノワール最高!
ホームレス、 ヒューマンドラマ、 コメディ
- 製作年1932年
- 製作国フランス
- 時間84分
- 監督ジャン・ルノワール
- 主演ミシェル・シモン