南仏の移民労働者たち。愛と嫉妬が交錯し、一人の男の運命を狂わせる、リアリズムの先駆的傑作。
1930年代、南フランス。仕事を求め、国境を越えてきたイタリア人労働者トニ。彼はそこで情熱的な女性ジョゼファと恋に落ちるが、彼女は横暴な親方アルベールと結婚してしまう。失意のトニは、自分を慕うマリーと暮らし始めるも、ジョゼファへの想いを断ち切れない。やがて、夫の暴力に苦しむジョゼファを助けようとしたトニの行動が、一つの犯罪を引き起こし、登場人物たちの運命を大きく狂わせていく。実際のロケーション撮影と素人俳優の起用。ネオレアリズモの先駆けと評される、ジャン・ルノワール監督による、愛と嫉妬、そして運命の悲劇を描いた衝撃作。
ネット上の声
- 洗濯物を乾かすジョゼファに忍び寄るアルベール
- ルノワールがフランス人女性以外の女性を撮るとき、ヒロインはあっけらかんと明るく、
- いやほんトニ…いつの時代も人生を破滅に追いやる二大要素は痴情のもつれと金銭トラブ
- 南仏におけるスペインからの労働者の流入というその後も描かれるルノワールの重要テー
ヒューマンドラマ
- 製作年1935年
- 製作国フランス
- 時間95分
- 監督ジャン・ルノワール
- 主演シャルル・ブラヴェット