敗戦後の日本、貧困と絶望の淵から立ち上がる家族の物語。一羽の鶏がもたらした、ささやかな希望の光。
終戦直後、焼け跡の残る東京の下町。戦争で全てを失い、貧しいながらも肩を寄せ合って生きる雨宮家。そんな一家の元に、ある日一羽の鶏が迷い込む。当初は貴重な食料と考えた家族だったが、その鶏が卵を産んだことから、心に小さな希望の灯がともる。卵を売って得たわずかな金。それは、明日を生きるための糧であり、ささやかな夢の始まり。しかし、厳しい戦後の現実が容赦なく彼らに襲いかかる。一羽の鶏が繋いだ家族の絆と、絶望の中から立ち上がろうとする人々の力強さを描く感動作。
ネット上の声
- 人生の“不幸”といってもたかが知れたもの
- 巧みなストーリー構成、人生の奥行、コミカルでテンポの良い展開、効果的な音楽と、と
- 大阪っぽさ
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国日本
- 時間118分
- 監督五所平之助
- 主演佐野周二