念願の大学卒業、しかし待ち受けていたのは就職難。昭和初期の不況を背景に、若者の希望と挫折を描く社会派喜劇。
舞台は世界恐慌下の昭和初期の東京。大学を卒業した野本徹夫は、恋人・町枝との結婚を夢見て意気揚々と就職活動に乗り出す。しかし、深刻な不況で仕事は見つからず、プライドは打ち砕かれる。仕方なく町枝の家に身を寄せるも、無職であることへの焦りと世間の冷たい風が彼を追い詰めていく。ようやく見つかった仕事は、彼の学歴とは程遠いものだった。愛する人との未来のため、青年は厳しい現実にどう立ち向かうのか。理想と現実の狭間で揺れる若者の決断。
ネット上の声
- 現存してるのは11分のみ、とのことですがちゃんとおもしろかったです
- 小津安二郎監督『大学は出たけれど』を活弁士と楽団付きで鑑賞
- 80年近く経った今でも通用する
- 時代背景を映した優しい掌編。
ヒューマンドラマ
- 製作年1929年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督小津安二郎
- 主演高田稔