日常から逃れ、異国の港町リスボンへ。自己を解放し、彷徨う一人の男が映し出す、孤独と愛の映像詩。
大西洋を航行する貨物船の機関士ポール。彼はある日、すべてを捨てて船を降り、ポルトガルの港町リスボンに降り立つ。故郷の恋人との連絡を絶ち、8ミリカメラを片手に、ただひたすら白い街を彷徨う日々。目的のない自由の中で、彼はホテルのバーで働く女給ローザと出会い、束の間の安らぎと愛を見出す。しかし、その解放感は次第に虚無感へと変わり、ポールは自らが逃げてきたものと再び向き合うことになる。異邦の地で彼が見つけた本当の自分。
ネット上の声
- 孤独なのになんかぼやぼやしてるところがあんまりにもそれっぽくて良いな…胸を刺され
- 「何よりもまず、タネールは映画を発見した男なのである」(蓮實重彦「アラン・タネー
- 船員のポールは白い町リスボンで知り合った女性ローザと恋に落ち、彼女を撮り続ける
- 旅先での出来事を8mmカメラで撮影して痛々しい詩と共に妻の家に送り付けるのが趣味
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国スイス,ポルトガル
- 時間108分
- 監督アラン・タネール
- 主演ブルーノ・ガンツ