文豪・徳田秋聲の足跡を辿る旅。失われた風景と映画の記憶が交錯する、幻想的な映像詩。
現代の金沢。一人の男が、明治の文豪・徳田秋聲ゆかりの地を巡る旅に出る。彼の目的は、秋聲の作品世界と、その背景にある失われた風景の探求。古い街並み、かつて映画館だった場所、そして秋聲が描いた人々の息遣いが残る土地。旅が進むにつれ、男の記憶と秋聲の物語、そして過去の映画の断片が混じり合い、現実と幻想の境界は曖昧になっていく。これは単なる紀行ではない。文学と映画、そして個人の記憶が織りなす、時間と空間を超えた思索の旅。観る者を静かな瞑想へと誘う、映像による一つの試み。
ネット上の声
- 徳田秋聲の金沢を舞台にした小説を飛行機が飛び、乗用車が走り、夜景が輝く現代で撮る
- たいへん趣のある金沢の町の狭い路地を歩く嶋田久作を行きつ戻りつ追い越しつする田村
- 2回目 2022年12月8日 @アテネフランセ
- 青山真治監督作品セレクション
ドキュメンタリー
- 製作年2003年
- 製作国日本
- 時間43分
- 監督青山真治
- 主演嶋田久作