32年の亡命の果て、故郷は楽園か、それとも見知らぬ土地か。ある老人の帰郷が家族と国家の記憶を揺さぶる叙事詩。
舞台は現代ギリシャの港町。ソ連での32年間の政治亡命を終え、父スピロスが帰郷。映画監督である息子アレクサンドロスと妻カテリーナは彼を温かく迎えるが、長い不在は家族の間に深い溝を生んでいた。かつての革命家は、変わり果てた故郷に居場所を見出せず、政府からは危険人物と見なされる始末。アイデンティティを失い、過去と現在のはざまで彷徨う父。家族は彼の魂の安住の地、伝説の理想郷「シテール島」への船出を決意。
ネット上の声
- 山の無法者の声、軍事裁判で自分が四度も死刑宣告をされた新聞記事、国籍を持たない者
- シテール島=実現しなかったユートピア
- いい映画だね・・劇場で観たかった。
- 国境を物ともしない夫婦愛
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国ギリシャ,イタリア
- 時間140分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ジュリオ・ブロージ