ひとりの映画監督が父の映画を撮ることになるが、父役がなかなか決まらない。そこへひとりの花売り老人が通りかかり、思わず後を追う監督。「エゴイメ(私だよ)」、劇中映画と父の人生が交錯していく……。家族を捨ててソ連へ亡命した父が年老いた姿で帰ってきた。かつての同志たちからも政府からも拒絶されて雨の桟橋にひとり打ち捨てられる老父。歩み寄る妻を一緒に乗せて小さな桟橋は暗い海をどこまでも流れて行くのだった。政治への望みを失った時代を語ったアンゲロプロス監督の叙情傑作。
ネット上の声
- シテール島=実現しなかったユートピア
- いい映画だね・・劇場で観たかった。
- 国境を物ともしない夫婦愛
- 観ていて腹が立ってきた
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国ギリシャ,イタリア
- 時間140分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演ジュリオ・ブロージ