全7作品。ピエール・ルノワールが出演した映画ランキング

フランス革命の激動期、自由を求めて立ち上がった民衆の熱狂と希望を、マルセイユ義勇軍の視点から描く歴史大作。

1792年、フランス。王政への不満が頂点に達し、革命の気運が国全体を覆っていた。南部の港町マルセイユで、圧政に苦しむ市民たちが「自由・平等・友愛」の旗印のもとに義勇軍を結成。彼らは後に国歌となる「ラ・マルセイエーズ」を高らかに歌いながら、革命の中心地パリを目指して歴史的な行進を開始する。道中、様々な階級の人々と出会い、革命の理想と厳しい現実を目の当たりにする義勇軍の兵士たち。彼らの旅路は、一個人の物語から、やがて国家を揺るがす大きな歴史のうねりへと合流。名匠ジャン・ルノワールが、名もなき民衆の視点からフランス革命の魂を力強く描き出した一大叙事詩。

横浜の名探偵・濱マイクが連続殺人事件の犯人によって仕組まれた罠に嵌められ絶対絶命の窮地に立たされてしまうサスペンス・シリーズの完結篇にあたる第3作。監督は「遥かな時代の階段を」の林海象。脚本は林と、やはり「遥かな時代の階段を」で組んだ天願大介との共同。撮影は「セラフィムの夜」の長田勇市が担当している。主演は「コールド・フィーバー」の永瀬正敏で、二役に挑んだ。共演にいつものレギュラーメンバーのほか、「夜がまた来る」の夏川結衣、「大失恋。」の山口智子など。Ｒ指定。

19世紀を代表するフランス文学のひとつであるグスターヴ・フローベル原作の『ボヴァリー夫人』の映画化。監督・脚本は「主婦マリーがしたこと」のクロード・シャブロル、製作はイヴォン・クレン、エグゼクティヴ・プロデューサーは「さよなら子供たち」のマラン・カルミッツ、撮影はジャン・ラビエ、音楽はマチュー・シャブロル、主演のイザベル・ユペールは本作の演技により91年モスクワ国際映画祭主演女優賞を獲得している。

霧深い十字路で発生したダイヤモンド商殺害事件。名探偵メグレが、嘘と秘密が渦巻く村の闇に挑む傑作ミステリー。

1932年、フランス郊外の寂れた十字路。一台の高級車から、ダイヤモンド商の死体が発見される。事件を担当するのは、鋭い洞察力で知られる名探偵メグレ警視。第一容疑者は、現場近くに住む風変わりなデンマーク人の男とその妹。しかし、関係者たちの証言はことごとく食い違い、捜査は混迷。誰もが怪しく、誰もが嘘をついている状況。やがて発生する第二の殺人。霧のように掴みどころのない事件の真相を求め、メグレは人間の欲望が交差する夜の闇へと深く踏み込んでいく。驚くべき結末。

「望郷(1937)」「地の果てを行く」のジャン・ギャバンと彗星的に出現した新人女優ミシェール・モルガンとが主演し、「地の果てを行く」「戦いの前夜」のピエール・ルノワールが共演する映画で、ジャン・マルテ作小説から「地の果てを行く」「我等の仲間」のシャルル・スパークが脚本を執筆し、フランス映画界の古参の一人であるモーリス・グレーズが監督に当たり、「望郷(1937)」「地の果てを行く」と同じくジュール・クリュージェがマルク・フォサールと共に撮影した。音楽はアンリ・トマジが書いている。助演者は「望郷(1937)」のサテュルナン・ファーブル、ルネ・ベルジュロン及びガストン・モド、舞台出のルイ・フロランシー、ジュリアン・カレット、「モンパルナスの夜」のジナ・マネス、ピエール・マニエ、ジェニー・ブリュネー等である。なおクリュージェは演出補佐にも任じている。

「モスコウの一夜」「巴里祭」のアナベラと「世界の終り」のヴィクトル・フランサンが主演するもので、フランス一流の大衆作家クロード・ファレルがリュシアン・ネポティーと合作した戯曲の映画化である。監督は「黄色の部屋」「バラライカ」のマルセル・レルビエが任じ、脚色にはレルビエ自ら「ミモザ館」「外人部隊(1933)」のシャルル・スパークと協力して当たっている。主役二人を助けてコメディー・フランセーズ座付だった若手ロベール・ヴィダラン、かつて「呪の瀧」「紅燈の影」に出演した老優ガブリエル・シニョレ、舞台俳優として名あるピエール・ルノワール、「乙女の湖」のロジーヌ・ドレアン、「黄色の部屋」のローラン・トゥータン、デュノオ等が出演している、撮影は「白き処女地」「乙女の湖」のジュール・クリュージェがマルク・フォサールと協力して当たり、音楽は「リリオム」のジャン・ルノワールが担任している。