青年による衝動的な「殺人」と、国家による合法的な「死刑」。二つの死を通して、殺すという行為そのものの本質を問う衝撃作。
1980年代、灰色のワルシャワ。目的もなく街を彷徨う青年ヤツェク。無愛想なタクシー運転手。そして、理想に燃える新米弁護士ピョートル。何の接点もなかった三人の運命が、一つの凶行によって交錯。ヤツェクは運転手を残忍な手口で殺害し、逮捕される。彼の弁護人となったピョートルは死刑制度に反対し、必死の弁護を試みるも、ヤツェクには絞首刑が宣告される。個人による殺人と、社会による殺人。その冷徹なプロセスを克明に描き、観る者に根源的な問いを突きつける。
ネット上の声
- 緑がかったザラザラした映像がとにかく強烈。殺人と死刑、二つの「殺人」を通して命の重さを問いかけてくる。観終わった後の虚脱感がすごいけど、これは紛れもない傑作。
- とにかく暗くて陰気な映画。淡々としすぎてて、正直ちょっと眠くなっちゃったかな…。
- ショッキングすぎて言葉が出ない…。夜中に観てしまったのを後悔するレベル。
- ポーランドの灰色の街並みが、映画全体の冷たい空気感とマッチしてる。内容はめちゃくちゃ重いけど、心にズシンとくるものがあった。
ヒューマンドラマ
- 製作年1987年
- 製作国ポーランド
- 時間85分
- 監督クシシュトフ・キエシロフスキー
- 主演ミロスワフ・バカ