音に魅せられた盲目の少年。生活と美しい音色の間で揺れ動く、その魂の彷徨いを描く詩的な物語。
タジキスタンの小さな村。盲目の少年コルシッドは、楽器の調律師として働き、貧しい母との生活を支える日々。しかし、彼の耳はあまりにも鋭敏で、街に溢れるあらゆる美しい音に心を奪われてしまう。パンを焼く音、布を織る音、そして少女の歌声。仕事へ向かう道すがら、その音色に引き寄せられては道草を食い、家賃を払うための大切な仕事を失いかけるコルシッド。聞こえてくる世界と、生きていく現実との狭間で葛藤する彼の純粋な魂。音を通して世界を知覚する少年の、儚くも美しい一瞬の記録。
ネット上の声
- モフセン・マフマルバフ監督作品…初鑑賞、イラン映画です…
- ここだけ時空が歪んだような感覚になる圧倒的な音と光
- 盲目の少年が主人公、最初は身の回りの音を全てシャットアウトするも最終的には音を支
- 案の定金太郎飴なイラン映画だが、むしろイラン映画が大好きな自分にとっては嬉しい
ヒューマンドラマ
- 製作年1998年
- 製作国イラン・イスラム,フランス,タジキスタン
- 時間76分
- 監督モフセン・マフマルバフ
- 主演タハミーネ・ノルマトワ