殺人の「再現」を依頼された放送局クルーが、事件の断片を追ううちに現実と虚構の境界を見失うミステリアスな人間ドラマ。
現代ギリシャ、アテネ郊外の静かな村。テレビ番組の制作クルーたちが、客観的な記録者としてこの地を訪れる。彼らの目的は、村で起きたある殺人事件のドキュメンタリーを撮るため、関係者へのインタビューと事件の「再現」を行うこと。しかし、関係者の証言は食い違い、村に漂う閉鎖的な空気が取材を阻む。再現フィルムを撮り進めるうち、クルー自身も事件の当事者のように感情移入し、現実とドラマの区別がつかなくなっていく。ファインダー越しに見つめる「真実」とは何か。記録される映像が、新たな悲劇を呼び起こす予感。
ネット上の声
- アンゲロプロス監督が初期の頃はこんなにもミニマルな作品を撮っていたことは、後の映
- 冒頭の車が泥濘にはまるシーン、最後の車を追いかける女性達のシーンにはっとさせられ
- 『旅芸人の記録』あたりから感じていたアンゲロプロス"らしさ"とよばれるものには、
- 私の中で『Reconstruction』と言えばルチアン・ピンティリエなのだが、
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国ギリシャ
- 時間100分
- 監督テオ・アンゲロプロス
- 主演トゥーラ・スタトプロウ