古都・京都の禅寺を舞台に渦巻く、愛欲と嫉妬。一人の小僧が見つめる、人間の業と悲劇の物語。
戦後の京都に佇む禅寺、孤峯庵。幼い頃に母に捨てられ、好色な住職・慈海に引き取られた小僧の慈念。彼の前に現れたのは、住職の若く美しい妾・里子。慈念は里子に亡き母の面影を重ね、複雑な感情を抱く。住職の偽善、里子の悲しみ、そして二人の間に渦巻く愛欲。全てを静かに見つめる慈念の心に、やがてある決意が芽生える。抑圧された感情が引き起こす、衝撃の結末。
ネット上の声
- ほとけの道、墓場がメインの川島独特作品。
- 人間描写は薄いがカメラワークは素晴らしい
- 少年僧のまなざし 若尾文子のえりあし
- 白黒、昔の話、寺の話、でも観てしまう
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督川島雄三
- 主演若尾文子