反体制作家とされていたプラトーノフの『ポトゥダニー河』と『職人の誕生』を原作としたため、長い間オクラ入りにされていたが、ゴルバチョフ新政権下のペレストロイカによって公開され、ようやくソ連の内外で名前が知られるようになったアレクサンドル・ソクーロフ監督の78年のデビュー作。青年と娘とのストイックな愛の生活と鬱積した心理を、労働者の記録フィルムの断片やダークカラーの場面処理で見事に表現し、確かな作家的個性を感じさせる秀作。音楽はK・ペンデレツキイとO・ヌッスィーオとA・ヴルドフの既曲を使用している。87年モスクワ映画祭アンドレイ・タルコフスキー記念特別賞、ロカルノ映画祭銅賞受賞。
ネット上の声
- ソビエトの原点とトラウマ
- 魚と牛、水面で揺れる森が限りなく抽象的な絵で同じ水でもタルコフスキーともまた違う
- アート映画としての側面が大きく、美しく静的な映像はタルコフスキーを彷彿とさせる
- 後半あんまりにも抽象的すぎて戸惑ったけどウソみたいに美しいカットが多くて驚く
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国ソ連
- 時間86分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演タチヤナ・ゴリャチョワ