内戦後のソ連。故郷に帰った兵士が見たのは、愛する人との心の距離と、癒えぬ時代の傷跡だった。
ロシア内戦終結直後のソ連。赤軍兵士だったニキータは、心に深い傷を負い故郷へ帰還。しかし、彼の居場所はどこにもなく、深い孤独と虚無感に苛まれる。そんな彼の前に現れた医学生リューバ。彼女の純粋さに惹かれ、二人は愛を育もうとする。だが、戦争が人々の心に残した癒えぬ傷跡と、ニキータ自身の内なる闇が、二人の間に見えない壁を築く。愛を求め、彷徨う魂。ソクーロフ監督が描く、静謐で美しい映像詩。
ネット上の声
- ソビエトの原点とトラウマ
- 魚と牛、水面で揺れる森が限りなく抽象的な絵で同じ水でもタルコフスキーともまた違う
- 唐突に挟み込まれる様々なイメージ映像、霞んでいくように切り替わる場面、不規則な色
- アート映画としての側面が大きく、美しく静的な映像はタルコフスキーを彷彿とさせる
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国ソ連
- 時間86分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演タチヤナ・ゴリャチョワ