未来なき地方都市、国道沿いの風景。行き場を失った若者たちの、どうしようもない日常と苛立ちを切り取った衝撃のリアリズム。
舞台は、山梨県甲府市の国道20号線沿い。土方仕事で日銭を稼ぎ、仲間と意味もなくつるむ若者たち。主人公ヒサもその一人。単調な労働、将来への漠然とした不安、そして恋人とのすれ違い。閉塞感に満ちたこの町から抜け出したいと願いながらも、具体的な行動を起こせない無力感。カメラは、彼らのありのままの姿を冷徹に、そして生々しく映し出す。虚勢と本音、暴力と倦怠が渦巻く中で、彼らがたどり着く場所とは。現代日本の地方が抱える現実の断片。
ネット上の声
- 平成の地方の空気がこれでもかと詰まってる。ドキュメンタリーみたいな生々しさが最高。忘れられない傑作です。
- 映像のザラザラした感じと、登場人物たちの荒々しさがバチバチ伝わってきた。すごい熱量。
- 地方都市の閉塞感がすごい。パチンコとドンキしかない感じ、リアルすぎて逆にしんどいかも。
- ただただ気分が悪くなった。
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国日本
- 時間77分
- 監督富田克也
- 主演伊藤仁