格差や貧困、人種差別といった社会問題を多くとりあげ、労働者階級や移民たちに寄り添う映画を撮り続けるイギリスの巨匠ケン・ローチ監督が、1967年に発表した劇場映画デビュー作。ロンドンの労働者階級に生まれた18歳のジョイは、泥棒稼業で生計を立てている青年トムと成り行きで結婚し、妊娠。しかしトムは生まれたばかりの赤ん坊にも無関心で、ジョイにも暴力をふるう始末だった。そんな夫に嫌気がさしていたいたある日、トムはついに逮捕され、ジョイは叔母の家に居候させてもらうことになる。そこに夫の仲間だったデイヴが訪ねてきて、優しいデイヴにひかれたジョイは、彼と一緒に暮らし始める。ところがデイヴもまた強盗事件で逮捕されてしまう。ジョイは獄中のデイヴに手紙を書き続けながら、幼い息子とともに懸命に生きていくが……。
ネット上の声
- 生きていく強さ
- 【幸せな家庭を求める夢と愚かしき夫と結婚してしまった現実のはざまで揺れ動くシングルマザーの厳しい人生を描いた人間ドラマ。社会派の片鱗はこのデビュー作でも描かれている。】
- そんなに責めないで 人生は短い 人は何も持たずに生まれてくる Be Not Too Hard by Donovan Philips Leitch
- 18歳で妊娠、出産を経験したシングルマザーのジョイ
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国イギリス
- 時間101分
- 監督ケネス・ローチ
- 主演キャロル・ホワイト