日本を愛し、日本についての著述を残したポルトガルの文豪ヴェンセスラオ・デ・モラエスの生涯を軸に東洋と西洋の触れ合いを中国古代の詩人・屈原の「林足辞」の“九歌”の構成を借りて描く。製作は岩波ホール支配人の高野悦子と「新しい人生」(66)の監督パウロ・ローシャで、ローシャが監督・脚本も兼ねている。台詞はルイザ・ネト・ジョルジュ、羽田澄子、渡辺守章、載震嗣、撮影は岡崎宏三、アカシオ・デ・アルメイダとエルソ・ローク、音楽はパウロ・ブランダオン、編集は菅野善雄、美術はクリスティナ・レイスと坂口武玄、衣装は山口徹が各々担当。出演はポルトガルのルイス・ミゲル・シントラ、クララ・ジュアナ、ジタ・ドゥアルテ、ジョルジュ・シルヴァ・メロ、パウロ・ローシャなどと日本の三田佳子、村雲敦子、山部由香里、豊川潤など。
ネット上の声
- モラエス(役)のたどたどしい日本語がなぜだか癖になるが当の本人は確かバッキバキに
- 過去と現在、西洋と東洋、映画と演劇、生者と死者の境を容易に行き来し、境界が曖昧に
- 章の合間に挟まる妙な小芝居は正直いらないと思うし、そのせいでラストショットの締り
- 合間合間の詩的や死生観を含む台詞にセットと登場人物をすっぽりと写し込むカメラ、所
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国日本,ポルトガル
- 時間170分
- 監督パウロ・ローシャ
- 主演ルイス・ミゲル・シントラ