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明治時代の歌舞伎界を舞台に、名家の跡取りと乳母の許されざる恋を描く、芸の道と愛に生きた二人の流転の物語。
舞台は1880年代、明治中期の東京の歌舞伎界。名門の跡取りでありながら、甘やかされて芸が未熟な若き役者・菊之助。周囲がお世辞を並べる中、ただ一人、彼の芸を率直に批判したのは乳母のお徳だった。その言葉に心を打たれた菊之助は、お徳に惹かれていく。しかし、身分違いの恋は許されず、菊之助は家を勘当され、お徳もまた家を追われることに。二人は流浪の旅役者として、貧困と苦難の中で芸を磨き、愛を貫こうとする。愛する人のためにすべてを捧げるお徳の献身と、それに応えようとする菊之助の芸の行方。
ネット上の声
- 吉田修一がこのどこに惹かれたのかはわからないけど、ザ・カブキでもあ...
- “残菊”の意味は、菊之助よりもお徳の生き様についてだったのか…
- ワンショット・ワンシーンの完成された演出技法の見応えと演出美
- この映画を観て泣かない人っているのかな?
ヒューマンドラマ
- 製作年1939年
- 製作国日本
- 時間143分
- 監督---
- 主演花柳章太郎
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一本の釘も使わぬ伝統工法。塔の建立に生涯を捧げる、二人の大工の意地と魂が激突する職人たちの物語。
舞台は江戸時代。腕は一流だが、寡黙で不器用なため「のっそり」とあだ名される大工・十兵衛。彼の悲願は、感応寺に建立される五重塔の仕事を請け負うこと。しかし、その大仕事は、かつての師匠であり、江戸一番の名工と謳われる源太との競い合いに。世間の不評や源太からの妨害にも屈せず、十兵衛はただひたすらに己の技と心を信じ、塔の建立に没頭する。職人としての誇りと意地をかけた師弟の対立。やがて完成した塔を、前代未聞の嵐が襲う。十兵衛の魂は、天災に打ち勝つことができるのか。男の生き様を問う一大叙事詩。
ヒューマンドラマ
- 製作年1944年
- 製作国日本
- 時間68分
- 監督五所平之助
- 主演大矢市次郎
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川口松太郎の原作を、「武器なき斗い」の共同執筆者・依田義賢が脚色し、「一本刀土俵入(1960)」の安田公義が監督したもので、深川木場を背景にした明治もの。撮影は「月の出の血闘(1960)」の武田千吉郎。昭和十五年、新興キネマで映画化されたことがある。
アクション
- 製作年1940年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督牛原虚彦
- 主演森静子