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旧ユーゴスラヴィア出身の鬼才監督ドゥシャン・マカヴェイエフが、独自の解釈とシニカルなユーモアで描いた共産主義の崩壊録。当初、91年頃に彼が温めていた、ベルリンの壁崩壊を想定した脚本が、予想よりも遥かに早く現実のものとなったため、映画の製作も早まったという逸話がある。「保護なき純潔」「WR:オルガニズムの神秘」以来、しばらく遠ざかっていたフィクションとドキュメンタリー、そして既存の映画作品をコラージュを試みた1編で、ソ連映画「ベルリン陥落」(49)の断片と壁崩壊後の東ベルリンの光景をドラマに挿入しつつ、ドイツ現代史並びに東ドイツと旧ソ連との関わりにまで言及している。製作はアルフレッド・ウルマー、ヨアヒム・フォン・ヴィエティンホコフ、そして監督夫人のボヤナ・マリヤン。撮影は「人間は鳥ではない」から「WR:オルガニズムの神秘」まで全作で組んだアレクサンドル・ペトコヴィッチと、ミオドラグ・ミロセヴィッチの共同。音楽はブリンモール・ジョーンズと、マカヴェイエフ作品の常連が集結。92年ベルリン国際映画祭・国際批評家協会賞受賞。
ネット上の声
- 駐留するロシア軍人が、退院してみたら自軍が去っていた話
- 昔上映したきりVHS化すらされてないので英語字幕にて
生き残りを賭けた極限のサバイバル、 ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国セルビア,ドイツ
- 時間83分
- 監督ドゥシャン・マカヴェイエフ
- 主演スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ
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退屈な毎日を送る主婦の心の奥底に潜む狂気を、彼女が性的に変化してゆく姿の中で描いてゆく。製作はボー・ヨンソン、監督・脚本は「スウィート・ムービー」のドウシャン・マカヴェイエフ、撮影はトミスラフ・ピンター、音楽はコーネル・コヴァックが担当。出演はスーザン・アンスパック、スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチほか。
ネット上の声
- スウィート・ムービーの方がまだ理解できる気がする、でも映像がアタマにこびりついて
- 高校生の頃映画館でこの監督の映画を特集していて何本か観た
- 『スウィートムービー』から7年ぶり
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国イギリス,スウェーデン
- 時間96分
- 監督ドゥシャン・マカヴェイエフ
- 主演スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ
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ナチス支配下のユーゴを舞台に描く戦争アクション。製作はイカ・パナジョトヴィチ、エグゼクティヴ・プロデューサーはドラガン・ヴォスノーとヴィクター・タラノフ、監督はアレックス・ペトコー、脚本はイカ・パナジョトヴィチ、撮影はヴァディム・ジャコヴルジェフ、音楽はエヴジェンジ・ドガ、編集はマーク・マノス、美術はメナムヤ・パトロヴィック、ニコラス・アポストロリディが担当。出演はジェイ・ノースほか。
戦争
- 製作年1986年
- 製作国ユーゴスラビア,ソ連,アメリカ
- 時間92分
- 監督アレクサンドル・ペロヴィッチ
- 主演スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ
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1948年のユーゴを舞台に親ソ、スターリン派との軋礫のチトー体制下の人々の生活を描く。監督はストーレ・ポポフ、脚本はゴルダン・ミヒッチ、撮影はミショ・サモイロブスキー、音楽はヨルダン・ヤネヴスキー、編集はラッキー・チェムチェヴが担当。出演はスヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ、メト・ヨヴァノヴスキー、ヴラディツァ・ミロサヴィリュヴィッチほか。
- 製作年1986年
- 製作国ユーゴスラビア
- 時間128分
- 監督ストーレ・ポポブ
- 主演スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ