ニューヨークの路地裏で生きるひとりの麻薬中毒者を主人公にしたドキュメンタリー映画。製作・監督は「D.O.A.(1981)」のレック・コワルスキー。共同製作はアン・S・バリッシュ、撮影はラフィ・フェルチ、音楽はチャック・ケンティスが租当。出演はジョン・スペイスリー。 ニューヨークのローアー・イーストサイドの裏路地にはどこからともやって来て働くこともなく麻薬にひたっている若者が多勢いる。ジョン・スペイリーもそんな1人だ。ロサンゼルスに生まれて幼い頃から家を出て転々とさすらって来たスペイリーの1日は、朝から夜までドラッグで過ぎる。路上で仲間と売買する彼、新しいタイプの薬を試す彼、そして部屋の中で注射を打つ彼をカメラは追う。今の彼からは想像もできないような彼の幼い頃の写真にかぶさって、彼のモノローグが入る。自分をコントロールしながらドラッグと関わりをもつ彼は、完全にのめり込んでしまうのは危険だと自覚している。映画のラスト、60年代のヒット・ミュージックをバックに路上をローラー・ボードで楽しむ彼には、ドラッグ漬けの生活で人生が終わってしまう虚無的なものはない。明らかに生きるエネルギーが感じられた。
ネット上の声
- 80年代のニューヨークを舞台にしたヘロイン中毒者のドキュメンタリー作品
- ドラッグのジャンキーの話、と聞いてイメージするままの感じ
- まぁ主人公が見事な巻き込まれっぷりですねw
- 麻薬がらみのコメディ作品は笑いにくい
ドキュメンタリー
- 製作年1984年
- 製作国アメリカ
- 時間85分
- 監督レック・コワルスキー
- 主演ジョン・スペイリー