狂気と愛憎が渦巻く精神病院。妻を救おうとする男の幻想と現実が交錯するサイレント映画の傑作。
舞台は大正時代の精神病院。元船員の男は、過去のある事件が原因で心を病んだ妻を救うため、その病院で小間使いとして働き始める。彼は妻を連れて逃げ出す計画を立てるが、彼の見る悪夢のような幻想と、狂気に満ちた患者たちの異様な世界が、次第に現実との境界を侵食していく。妻は夫のことさえ認識できず、脱出計画は困難を極める。愛と罪悪感に苛まれる男の、息詰まる心理描写。彼の決断が、予測不能な結末へと物語を導く。
ネット上の声
- ノウズイはものを思うに ものを思うにはあらず。そして“さん”をつけろよ!このデコスケ野郎!問題。
- 音声なし字幕なしの白黒狂映画(※閲覧注意)
- 鮮烈な実験映像、日本前衛映画の出発点
- ~映画でできること詰め込んでみた
ヒューマンドラマ
- 製作年1926年
- 製作国日本
- 時間59分
- 監督衣笠貞之助
- 主演井上正夫