全12作品。山本礼三郎が出演した映画ランキング

終戦直後の闇市。飲んだくれの医師と病に冒された若きヤクザ。二人の男の奇妙な絆が、混沌の時代に光を灯す。

敗戦直後の日本、混沌とした闇市。酒浸りの日々を送りながらも、人情に厚い医師・真田。彼の元に、肺結核を患う若きヤクザ・松永が訪れる。自暴自棄な松永を、真田は突き放しながらも見捨てることができない。病という共通の敵を前に、反発しながらも芽生える奇妙な絆。しかし、松永が所属する組の親分が出所し、二人の運命は大きく揺らぎ始める。生と死が隣り合わせの世界で、魂の救済を求める男たちの物語。

明治時代の貧しい少年。逆境に屈せず、向学心と強い意志で未来を切り拓こうとする不朽の名作。

明治時代の日本のとある町。貧しい家に生まれながらも、非凡な向学心を持つ少年、吾一。彼の夢は、中学校へ進学し、もっと広い世界を知ること。しかし、家計を助けるため、そのささやかな夢は無残にも打ち砕かれ、呉服屋へ丁稚奉公に出される。厳しい労働と大人たちの無理解。それでも吾一は「自分は自分だ、路傍の石ころとは違う」と心に誓い、独学で勉強を続ける。貧困という名の分厚い壁が、彼の前に何度も立ちはだかる。たった一人の理解者である恩師との約束を胸に、少年が踏み出す、運命を変えるための一歩。

歌と笑いと人情を乗せて、今日もバスは走る！元気いっぱいのバスガイド、ハナ子さんが巻き起こす明朗コメディ。

戦前の活気あふれる東京。いつも笑顔で乗客に愛される、人気バスガイドのハナ子さん。彼女のバスには、運転手とのコミカルなやり取りや、個性的な乗客たちが巻き起こす小さな事件が絶えない。そんな日常に、ある日、素敵な青年が現れ、ハナ子さんの心に淡い恋の予感。仕事に恋に、全力で突き進むハナ子さんの姿が、当時の流行歌と共にスクリーンで弾ける。明日への元気がもらえる、ハートフルなミュージカル・コメディの快作。

「飛び出したお嬢さん」「不死鳥」「噂の男」（小川記正と協同）の小出孝で「仮面の街」（新藤兼人、岩沢康徳と協同原作・脚色）「飛び出したお嬢さん」（斎藤良輔と協同脚本）の中山隆三が独立第一回の脚本を書き「ニコニコ大会　追ひつ追はれつ」「お笑い週間　笑う宝船」「深夜の市長」以来の川島雄三が監督する。カメラは「飛び出したお嬢さん」「シミキンの拳闘王」「受胎」の長岡博之担当。主演は「旅裝」「噂の男」につぐ佐野周二「われ泣きぬれて」「抱擁(1948)」の徳大寺伸、「シミキンの拳闘王」「旅裝」「受胎」の幾野道子でそれに「受胎」「偉大なるＸ」の殿山泰司「酔いどれ天使」の山本礼三郎らが助演している。

「三太と千代ノ山」につづく青木茂原作ＮＨＫ連続放送劇の映画化。「サラリーマン喧嘩三代記」の井上梅次が監督にあたる。撮影を古泉勝男、音楽を早坂文雄が担当した。キャストは神戸文彦の三太が前作どおり、これに山本礼三郎、岸井明、藤原釜足、左幸子、明美京子などが出演する他、美空ひばり、千代の山、栃錦、鏡里、ＮＨＫ志村アナウンサーの特別出演がある。