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激動の20世紀台湾史を背景に、一人の人形遣いの人生を映し出す。芸に生き、時代に翻弄された男の壮大な一代記。
1909年、日本の統治下にあった台湾。布袋戯(人形劇)の天才、李天祿の波乱に満ちた半生を、彼自身の語りと共に描く。芸の道に生きることを決意した少年時代、結婚、そして戦争の影。日本の皇民化政策により、伝統的な演目は禁じられ、国策宣伝劇を演じることを強いられる苦悩。時代の荒波に翻弄されながらも、決して芸への情熱を失わなかった男の姿。歴史の渦の中で、庶民がいかに生き抜いたかを静かに、そして力強く見つめる映像詩。
ネット上の声
- 【自然は現実を無視する】
- 半生ものの描き方
- 侯孝賢鑑賞会vol.5
- この映画、現時点(2017年)では、なかなか上映されずDVD発売もされないので、
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国台湾
- 時間143分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演リー・ティエンルー
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1945年、日本の統治が終わり激動する台湾。ある一家を襲う、時代の波と悲劇の物語。
1945年、日本の敗戦で統治が終わった台湾の港町・基隆。林家の四兄弟が営む食堂「小上海」を軸に、一家の運命が時代の荒波に翻弄される。長男はやくざの抗争で命を落とし、次男は精神を病み、三男は上海で消息不明。唯一残った聾唖の写真家である四男・文清と、彼の友人である進歩的な知識人たち。やがて国民党政府による弾圧「二・二八事件」が発生。言葉を奪われた文清の目を通して静かに描かれる、家族の愛と崩壊、そして歴史の悲劇。
ネット上の声
- 主人公の悲哀かな
- 悲情城市や冬冬の夏休みなどで知られるホウシャオシェンの青春映画
- なんだいこの映画は
- 中間であせる男
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国台湾,日本
- 時間112分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演カオ・ジエ
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過去と現在が交錯する中で、一人の女優が演じる役柄と自らの記憶の狭間で揺れ動く魂の彷徨。
舞台は1990年代の台湾。女優のリャンチンは、日本統治時代に実在した白色テロの犠牲者、蒋碧玉を演じることになる。役作りのため、彼女は蒋碧玉の日記を読みふけるが、その内容は、かつてヤクザだった亡き恋人との記憶と奇妙に重なり合う。映画の撮影が進むにつれ、リャンチンは現実と虚構、過去と現在の境界を見失っていく。ファックスで送られてくる彼女の盗まれた日記の断片が、さらに彼女の精神を蝕む。歴史の渦に翻弄された女性の人生を通して、個人の記憶と国家の歴史が交錯する様を描く衝撃作。
ネット上の声
- 侯孝賢の確かな“進化”を感じる作品
- 二つの過去との直面
- 緑がかった画面の過去パートがあまりにも退屈で全部削っちゃっていいんじゃねと思うけ
- “やがてそのふたつの愛は微妙に重なり、ひとつに溶け合っていく”とあらすじにはある
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国台湾,日本
- 時間108分
- 監督ホウ・シャオシェン
- 主演伊能静
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世紀末の台北を舞台に、悲劇的な事件に巻き込まれた青年の姿を描く。監督は映画評論家出身で、「国中女性」で監督デビューしたチェン・クォフー、脚本はクォフーと、テレビ・舞台の脚本家として活躍してきたチェン・シーチェ。製作総指揮は「戯夢人生」のホウ・シャオシエン。製作はチャン・ホアクン、企画はジャン・ホンジー。撮影はMTVを数多く手掛けてきたチャン・ターロン。編集は「クー嶺街少年殺人事件」のチェン・ボーウェン。録音はトゥ・ドゥーチー。照明はソン・ティエンシェンがそれぞれ担当。
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国台湾
- 時間105分
- 監督チェン・クォフー
- 主演リン・チャン