現代社会を覆う出口の見えない不安の中、この世界の自由と希望を根源的に取り戻すため、かつて天皇コラージュ作品で日本のタブーを揺るがせた異端の美術家・大浦信行が、5年の歳月をかけて恐るべきドキュメンタリーを完成させた。この映画は、現代日本のありようを、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロとの関連で見つめ直し、ドキュメンタリーと象徴的な映像の融合による新しい表現によって、あるべき日本と世界の姿を模索しようとした作品です。極限まで研ぎすまされた映像と音声のなかに、真の「自由」を求めさまよう、出演者たちの魂のさすらいが浮かび上がってくるような、神話的ロードムービーとして完成したラディカルなドキュメンタリー映画。
ネット上の声
- あいちトリエンナーレ騒ぎにはあまり関心がなかったし、本作監督の作品群にも何も感じ
- 今年の邦画ベスト1
- 日本のアングラまで行かなくても深いカルチャー界隈大集合
- すごく重厚
ドキュメンタリー
- 製作年2005年
- 製作国日本
- 時間145分
- 監督大浦信行
- 主演針生一郎