「勝手にしやがれ」のジャン=リュック・ゴダール監督が、戦争に翻弄される無知な若者2人の運命を寓話的に描いた風刺劇。イタリア人作家ベニャミーノ・ヨッポロの同名舞台劇をもとに映画化し、前年に同劇を演出したロベルト・ロッセリーニが脚本に参加した。
とある架空の国。荒地の掘立て小屋に、ミケランジェロ、ユリシーズ、クレオパトラ、ヴィーナスという名の4人家族が暮らしていた。そこへ2人のカラビニエ(歩兵)が「王様」からの手紙を持って現れ、ミケランジェロとユリシーズの兄弟を徴兵する。学のない兄弟は世界の富を手に入れることができるという甘言に釣られて戦地へと向かい、破壊と略奪の限りを尽くすが……。
ネット上の声
- 代理への欲望
- ゴダールによる寓話的な反戦映画。「無知な兵隊」のリアリティ・レヴェルにのけぞる。
- イタリアンネオリアリズモ風にこしらえる、という程度で、まだ前衛悪ふざけが極まる前
- 何でも手に入るといわれ戦争に参加した二人 戦争が終わり手元に残ったのは大量の絵葉
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間80分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演アルベール・ジュロス