「ヴァンダの部屋」「コロッサル・ユース」などで世界的に高く評価されるポルトガルの映画監督ペドロ・コスタが1994年に手がけ、後の作品群につながる場所カーボベルデが初めて登場した長編第2作。カーボベルデの言葉や習慣、気候、歴史などを作中に取り入れながら、荒々しい色彩で描き出す。
看護師のマリアーナはリスボンの工事現場で意識不明になった男レオンに付き添い、彼の故郷カーボベルデに向かう。病人とともに荒野に取り残されてしまった彼女は島民に病院まで運んでもらうが、島の人々は誰も病人について語ろうとせず……。
本作撮影後、託された手紙をリスボンのフォンタイーニャス地区に届けたことから、「カーボベルデから届いた手紙」というコスタ監督作の重要なモチーフが生まれた。「ゴースト・ドッグ」のイザック・ド・バンコレがレオンを演じ、フランスの伝説的女優エディット・スコブが特別出演。日本では、コスタ監督の初期3作品を監督自ら監修した4Kレストア版にて上映する特集上映企画「ペドロ・コスタ はじまりの刻(とき)1989-1997」にて劇場初公開。
ネット上の声
- さまよう女たち
- かねてより、いつかアフリカの大地で野垂れ死にたいとか考えていたから、このフィルム
- ペドロ・コスタ監督作品…初期3部作の2作目…
- 生死の間で揺れ動く人間を見つめる、その身体にまつわる記憶や他者に触れる アピチャ
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国ポルトガル,フランス,ドイツ
- 時間110分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演イネス・メディロス