「孤独な惑星」「ホテルニュームーン」の筒井武文監督が2015年に手がけ、いくつもの秘密を抱える女と彼女に翻弄される男の運命を描いた恋愛映画。
美術大学の職員として働く田上千尋は、同棲中の恋人・大沢ゆかりとすれ違いの日々が続いていた。戸惑いを募らせた千尋はゆかりにプロポーズするも、返事を曖昧に濁されてしまう。ある日、千尋は親族にゆかりを紹介しようとするが、彼女の家が空っぽになっていることに気づく。慌てふためいてゆかりを捜し回る千尋は、友人たちから気分転換にと舞台劇の招待状を渡される。「自由なファンシィ」と題されたその舞台劇では、愛人と駆け落ちして夫に別れの手紙をつづるヒロインをゆかりが演じていたが、千尋はそのことを知らない。そして公演前日、秘密を抱える女とそれに翻弄される男の運命が動きだす。
筒井監督が「孤独な惑星」「ホテルニュームーン」とあわせた「愛の3部作」としている作品群の第2作で、製作から10年を経た2025年に劇場公開が実現。「正欲」「ひと夏のファンタジア」の岩瀬亮が千尋、映画初主演の松平英子がゆかりを演じた。
ネット上の声
- フィルムを見続けてきた男の卓抜な撮影と編集のアイデアが、心理や説話の軛から遥かに
- 目の前の初めて見る光景に反応する役者とその役者の反応に反応するカメラ
- しばらく「ゆかり」という名前に変なバイアスがかかりそうです
- 明らかに自主制作感が強すぎるんだけど、それなりに楽しめた
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督筒井武文
- 主演岩瀬亮