ゴシック小説の謎を追う男が迷い込んだ、現実と幻想が歪む古城。シュヴァンクマイエルが描く、悪夢の如き探求の旅。
チェコの片田舎。ゴシック小説の原点『オトラントの城』の舞台を探すため、一人の男が古城を訪れる。彼は、小説の物語と現実の風景を重ね合わせながら、その謎を解き明かそうと試みる。しかし、彼の調査は次第に奇妙な方向へと逸脱。城内で発見される不気味なオブジェ、突如動き出す甲冑、そして壁から現れる巨大な手足。ドキュメンタリータッチで進む映像は、いつしか現実と小説の世界の境界を曖昧にしていく。これは歴史の探求か、それとも城に潜む何者かが見せる幻覚か。観る者を迷宮へと誘う、シュルレアリスムの巨匠による映像詩。
ネット上の声
- ホレスウォルポールの小説〝オトラントの城綺譚〟にある幻想のお城が実は存在する?
- イタリアのゴシック小説「オトラント城」のモデルを長年探し続けた研究者が、チェコに
- 元々独特な映像を撮るヤン監督が俳優にセリフを与え少しわかりやすいストーリーにした
- 挿絵のところが良い!薄い紫とぶどうみたいな色が金色がまた効いていて可愛い配色
アニメ
- 製作年1973年
- 製作国チェコスロバキア
- 時間18分
- 監督ヤン・シュヴァンクマイエル
- 主演ヤロスラフ・ヴォザーブ