映画の仕事に憧れて、照明技師の仕事を長年に渡ってしてきた渡辺生(77歳)。だが、最愛の妻・トミ子さんが、ある日突然アルツハイマーという病に冒されたのをきっかけに、彼はビデオと16ミリのカメラを持って、彼女と彼女を取り巻く人々の記録を撮り始めた。そうして撮り溜めた膨大なフィルムを構成、編集して完成したのが本作品。拙い映像ながら、夫婦愛、家族愛、人間愛にまで迫る内容のドキュメンタリー。病院での闘病日誌というより、シネマ・エッセイといった趣の作品に仕上がっている。構成、編集を『阿賀に生きる』の佐藤真が担当。劇場公開に際して様々なイベント、トークショウが行われた。優秀映画鑑賞会推薦。16ミリ。(16ミリ及びVHS-C、Hi-8での撮影)
ネット上の声
- 佐藤真のいる時代に生きてみたかった、声が生を物語ること、ささいな光を鋭くとらえる
- 小学生の頃、夏休みのラジオ体操におばあちゃんと歩いて公園まで行ってスタンプもらっ
- 「なおさら夫婦というものは、どっちかが倒れたときはお互いに助け合ってゆくのが、夫
- 編集だけでこんなに佐藤真イズムを感じさせられるものなのか…と驚いた
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国日本
- 時間47分
- 監督---
- 主演坂本トミ子