ジャン・コクトーの同名小説を、後に「サムライ」「仁義」などのフィルムノワール作品を生むジャン=ピエール・メルビル監督が映画化し、ヌーベルバーグの先駆的役割を担った作品。ある雪の日の夕方。少年たちの雪合戦が白熱する中、ポールは密かに思いを寄せる級友ダルジュロスが放った雪玉を胸に受け、気を失ってしまう。怪我を負ったポールは、姉エリザベートや病気の母と暮らす自宅で療養することに。姉弟は他人の介入を決して許さない秘密の子ども部屋で、危険な愛と戯れの世界を築き上げていくが……。原作者コクトーが自ら脚色に参加し、ナレーションも務めた。「死刑台のエレベーター」「大人は判ってくれない」のアンリ・ドカエが撮影を手がけ、クリスチャン・ディオールが衣装デザインを担当。1950年に製作され、日本では76年に劇場初公開。2021年10月、4Kレストア版でリバイバル公開。
ネット上の声
- 詩と演劇と映画のジャン・コクトーの不思議な世界
- 天才がその才能を開花させ躍動する姿。
- 変化を望む弟と変化を恐れる姉
- コクトーの生の声が聞けます
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国フランス
- 時間105分
- 監督ジャン=ピエール・メルヴィル
- 主演ニコール・ステファーヌ