神話の時代、愛と裏切りに引き裂かれた王女の魂が、最も恐ろしい復讐へと駆り立てられる悲劇。
舞台は古代ギリシャ、神話が息づくコルキスの地。太陽神の孫にして強力な魔力を持つ王女メディアは、夫イアソンに全てを捧げた。しかし、イアソンは野心のためコリントスの王女との政略結婚を選び、メディアと二人の息子を追放するという非情な決断を下す。愛が憎悪へと変貌し、異国の地で全てを失った彼女は、孤独と絶望の淵へ。やがて復讐の女神と化したメディアが下す、血も凍るような最後の決断。愛憎の果てに待ち受ける、誰もが目を背ける衝撃の結末。
ネット上の声
- 期待度◎鑑賞後の満足度○ 期待していたものとは少し違っていたけれども映像で語るとはこういうことかと再認識させてくれたので評価は高いです。ただ、観る前に少しギリシャ悲劇の知識を持っていた方が宜し。
- ■パゾリーニ監督はなぜ、ギリシャ悲劇王女「メディア」を映像化しようと思ったのか?
- パゾリーニとマリア.カラスとのこの時期だからのコラボ
- 「ギリシア悲劇の映画化」ではない
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国イタリア,フランス,ドイツ
- 時間112分
- 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
- 主演マリア・カラス