海に憧れる少女と、ドラキュラになりたい少女。二人の少女が織りなす、眩いばかりに煌めく午後の幻想詩。
夏の陽光が降り注ぐ、とある港町。海辺で戯れる二人の少女、サリとエミ。海に焦がれるサリと、吸血鬼ドラキュラに心酔し、その花嫁になることを夢見るエミ。彼女たちの他愛ない会話、無邪気な仕草、そして秘めたる憧れ。それらが万華鏡のような映像美と実験的な手法で紡がれていく。現実と幻想が交錯する伝説の午後。少女たちの瑞々しい感性が爆発する、あまりにも美しく、そして儚い青春の一瞬を切り取った映像のポエム。
ネット上の声
- ロジェ・バディムの吸血鬼映画「血とバラ」に捧げオマージュした、大林監督の原点とも
- 合間に朗読される中原中也とマルスリーヌ・ヴォルモールの詩が映画の世界観と合ってて
- 挿絵、ストップモーション、SFX、全てがドラキュラの未知の世界へと引き込む魔法み
- 映画会社が創る商業映画とは違う1960年代の郷愁すら感じる大林信彦監督のアヴァン
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間38分
- 監督大林宣彦
- 主演石崎仁一