太平洋戦争末期、特攻隊員と食堂の娘の淡い恋。桜のように儚く、しかし力強く咲いた命の輝きを描く、感動の物語。
昭和20年、春。鹿児島県の知覧飛行場近くの食堂で働く少女・礼子。彼女の店には、明日をも知れぬ運命を背負った特攻隊の若者たちが訪れる。その中の一人、少尉の修二と礼子は、次第に心を通わせていく。死を覚悟しながらも、故郷や家族を想い、懸命に生きる隊員たち。そして、彼らを母のように見守る食堂の女将・トメ。桜が咲き誇る季節、ついに訪れる出撃の日。限られた時間の中で育まれた淡い恋と、戦争という非情な現実が、若者たちの純粋な想いを引き裂いていく。
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督神山征二郎
- 主演篠田三郎