明治初期の長崎、混血という宿命を背負い、愛と信仰の狭間で揺れ動く女性の悲恋を描く溝口健二監督の物語。
文明開化の音が響く明治初期の長崎。遊郭で働くお雪は、イギリス人の父と日本人の母を持つ「マリヤ」の異名を持つ女性。その美貌と異国的な雰囲気で男たちを魅了するが、心の中では混血である自らの出自に深い苦悩を抱えていた。そんな彼女の前に現れた、キリスト教を弾圧する役人。お雪は彼に惹かれていくが、それは自らの信仰と愛を引き裂く、あまりにも過酷な運命の始まり。社会の偏見と許されざる恋の狭間で、彼女が選んだ道とは。
ネット上の声
- Ave Maria♪
- 前半でフォードの駅馬車のような乗り合わせた人間同士のドラマが展開する逃避劇かと思
- 馬車に凭れる男が煙管に火を点けるや否や鳥の囀りが聞こえてきて同乗者一同が見上げる
- 「戦場だって墓場だって構わないよ アタシゃ不人情なやつらのいないところへ行きたい
ヒューマンドラマ
- 製作年1935年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督溝口健二
- 主演山田五十鈴