-
仮面をつけた老人、田舎へ旅する娼婦たち、そして画家の恋。人生の束の間の"快楽"を巡る、三つの物語が織りなす優雅で皮肉な人間賛歌。
19世紀末フランス。人生における"快楽"とは何かを問う、三つの物語。若さを偽り夜毎の舞踏会に繰り出す老人の秘密を描く『仮面』。娼館の女たちが、主人の姪の祝いのために田舎へ小旅行に出る『テリエ館』。そして、画家とモデルの激しい愛憎が悲劇を呼ぶ『モデル』。華やかなパリの夜、のどかな田舎の風景、芸術家のアトリエを舞台に、人々が追い求める束の間の喜びとその裏にある哀愁。優雅で流麗な映像美で綴られる、人生の甘さと苦さを凝縮した珠玉のオムニバス。
ネット上の声
- 愛は歌の様に、恋は花の様に…
- 映像の「快楽」
- マックス・オフュルスが、モーパッサンの短編「仮面の男」、「テリエ館」、「モデル」
- 現代の映画でもよく撮ったなあと思えるレベルの緻密カメラワーク長回しが何回もあって
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国フランス
- 時間94分
- 監督マックス・オフュルス
- 主演クロード・ドーファン
-
南フランスの山荘ホテルを舞台に、男女の愛憎が渦巻く。一人の女性の登場が、偽りの平穏を打ち破る恋愛劇。
第二次大戦下の南フランス。画家志望の若い女性ミシェルは、恋人を追って山奥のホテルにやって来る。しかし、そこで彼女を待っていたのは、退廃的な貴族やダムの技師、ホテルの女主人らが織りなす複雑な人間模様。閉ざされた空間で、嫉妬、欲望、そして純粋な愛情が交錯する。仮面舞踏会の夜、抑えつけられていた情熱が暴発し、物語は予測不能な悲劇へと突き進む。
ネット上の声
- ロメールとカサヴェテスをひと通り観終えて濱口竜介のルーツを理解した気になってたら
- パリから来た奴はみんな々…(byバーテン)
- 舞踏会の狂騒とダム工事現場の喧騒。新旧の対比のなかで展開する、どろどろとしたメロドラマ。
- 高原ホテル(守護天使)を舞台にそこの女将クリクリ、クリクリに飽きてきたパトロンの
ヒューマンドラマ
- 製作年1944年
- 製作国フランス
- 時間104分
- 監督ジャン・グレミヨン
- 主演マドレーヌ・ルノー
-
戦時下のフランス、大空への夢を追い続けた夫婦の愛と挑戦を描く、感動のヒューマンドラマ。
第二次世界大戦下のフランスの小さな町。自動車整備士のピエールとその妻テレーズは、平凡ながらも幸せな日々を送っていた。しかし、彼らには空への尽きぬ憧れという共通の夢があった。戦争の暗い影が忍び寄る中、二人はけなげにも飛行機を手に入れ、飛行訓練に没頭していく。やがて、テレーズは女性飛行士として長距離飛行記録に挑戦するという大きな目標を抱く。それは、家族や周囲の反対を押し切ってでも叶えたい、彼女自身の生き方の証明。困難な時代だからこそ、夢を追うことの尊さと、揺るぎない夫婦の絆を描いた、希望の物語。
ネット上の声
- 日々の労働で寝不足が続く身体だったことも相まって、この映画でジリ貧生活の中でも懸
- ジャン・グレミニョン監督はすごい
- お母さんも夢を見たい!
- 女性パイロットの家族愛
ヒューマンドラマ
- 製作年1943年
- 製作国フランス
- 時間105分
- 監督ジャン・グレミヨン
- 主演マドレーヌ・ルノー
-
荒れ狂う海の上で出会った、運命の女。救助船の船長が揺れる、愛と義務の狭間での葛藤。
舞台はフランス・ブルターニュ地方の港町。救助船の船長アンドレは、病弱な妻イヴォンヌを献身的に支える日々。ある嵐の夜、難破船の救助に向かった彼は、船長の妻である美しく謎めいた女性カトリーヌと出会う。激しい海が二人を結びつけ、許されない恋が燃え上がる。妻への愛と責任、そして抗えない情熱。荒波のように押し寄せる運命に翻弄される男の決断。
ネット上の声
- セリフ回しやBGMがなんだか日本のメロドラマ風
- 冒頭が結婚式で、船乗りとの結婚という時点で不幸が襲ってくるのは目に見えているんだ
- 遭難船を助けるシーンで、荒れた風と海の音に合わせて低い男の呻き声のようなものも聞
- 冒頭の結婚式の場面からポンプの水を介して土砂降りの雨が降り嵐の海の過剰な水に晒さ
ヒューマンドラマ
- 製作年1941年
- 製作国フランス
- 時間81分
- 監督ジャン・グレミヨン
- 主演ジャン・ギャバン
-
「母の手」と同じくジャン・ブノア・レヴィとマリー・エプスタンが共同監督したマドレーヌ・ルノー主演映画で、ヴィッキ・バウムの小説を監督者達が協力脚色したもの。ルノオを助けて「掻払いの一夜」のコンスタン・レミーと「みどりの園」「ジェニイの家」のジャン・ルイ・バローが共演し、「地の果てを行く」のロベール・ル・ヴィギャン、「みどりの園」のモーリス・バケ、新人エレナ・マンソン、オデット・ジョアイユー及びルネ・ダリー、古くから名あるジャンヌ・エルブラン等が助演している。キャメラは「暁に帰る」のレオンス・H・ビュレル、装置は「にんじん」のリュシアン・キャレ、音楽は「上から下まで」のマルセル・ラテスが夫々担当している。
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年1936年
- 製作国フランス
- 時間---分
- 監督ジャン=ブノワ・レヴィ
- 主演ジャン=ルイ・バロー
-
1934年度のフランスのシネマ大賞を獲得した名作で、「にんじん」「モンパルナスの夜」「商船テナシチー」に告ぐジュリアン・デュヴィヴィエの作品。ルイ・エモンの名作小説をデュヴィヴィエ自身脚色して、台詞にガブリエル・ボアシー、撮影に「乙女の湖」「夢見る唇」のジュール・クリュージェの協力を得て映画化したもの。主役はコメディー・フランセーズ座付きで「母の手」主演のマドレーヌ・ルノーと「はだかの女王」のジャン・ギャバンとが勤め、これを助けて舞台の老名優シュザンヌ・デュプレ、コメディー・フランセーズ座附きのアンドレ・バッケ、「モンパルナスの夜」「沐浴」のアレクサンドル・リニョオ、「乙女の湖」のジャン・ピエール・オーモン、「居酒屋(1933)」「モスコウの一夜」のダニエル・マンダイユ等の腕利きが共演する外、「巴里祭」のトミー・ブールデル、ル・ヴィギャン、「母の手」のヴァン・ダエル、子役のギャビー・トリケ、カナダの俳優たるフレッド・バリーとジャック・ランジュヴァン等が助演している。音楽は「商船テナシチー」「ジャンヌ」と同じくジャン・ヴィーネがロジェ・デゾルミエールの協力を得て担任した。
ネット上の声
- 名匠デュヴィヴィエ監督と若き日のジャン・ギャバンの邂逅は残念ながら名作を生み出せ
- カナダの北ケベックの寒村地で暮らすフランスからの移住家族、厳しい土地を開墾しなが
- カナダのケベック地方に移り住んだフランスの移民たちのお話です
- 名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の初期作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1934年
- 製作国フランス
- 時間120分
- 監督ジュリアン・デュヴィヴィエ
- 主演マドレーヌ・ルノー
-
「ジムミイ」と同じくジャン・プノア・レヴィとマリー・エプスタンとの二人が協力完成した映画で脚色、監督二つながら両氏の手になった。原作はゴンクール賞を取ったレオン・フラピエの有名な小説である。主役を演ずるのはコメディー・フランセーズ座附きのマドレーヌ・ルノーと無名から抜擢された少女ポーレット・エランベールとの二人で、なお以上を助けて「ドン・キホーテ(1933)」のマディー・ベリー、「ジムミイ」のアレックス・ベルナール、「浮かれ巴里」のアリス・ティソ、「プレジャンの舟唄」のシルヴェット・フィラシエ、アンリ・ドゥバン、エドモン・ヴァン・ダエル、アマン・メエストル、それからオペラ・コミーク座の歌い手ドゥリール、等が出演している。撮影はジョルジュ・アスラン、作曲はエドゥーアール・フラマンが担当した。フォトソノール撮影所で同所の録音システムによって撮影された映画である。
ヒューマンドラマ
- 製作年1932年
- 製作国フランス
- 時間89分
- 監督ジャン=ブノワ・レヴィ
- 主演マドレーヌ・ルノー