カリフォルニアの乾いた風景の中に浮かぶ人工都市ロサンゼルスの水をめぐる寓話的とも言える内容を、様々なイメージの中に描き出した実験的な作品である。製作・監督はこれが初の長篇となる映像作家のパット・オニール。映画はSFXのスペシャリストとしても知られる彼がコマ落とし、コンピューター・グラフィックやオプチカル合成などのテクニックを駆使し、またダイナ・クルミンスらアニメーターなどの協力を得て10年余りの年月をかけて完成させた詩的な映像美の集大成である。そしてジョエル・ロリマン、ベス・ブロックらパフォーマーたちの動きがアルバート・アイラーの「オメガ・イズ・アルファ」、レスター・ボウイの「スペース・ヘッド」などのジャズの調べと一体となってマルチ映像の中にとらえられ、心地良いテンポを生んでゆく。
ネット上の声
- カリフォルニアの水問題をテーマにした映像詩。倍速撮影が作り出す不気味で美しい世界観に完全に引き込まれた。これは映画館で見るべき作品。
- デヴィッド・リンチ好きなら絶対ハマると思う。ちょっと難解だけど、映像がとにかくカッコいい。
- 映像美がヤバい。
- ストーリーは正直よく分からなかったw でも、都会と自然の対比とか、映像だけで見せる力がすごくて最後まで飽きなかったな。
- 製作年1989年
- 製作国アメリカ
- 時間55分
- 監督パット・オニール
- 主演ジョエル・ロリマン