カリフォルニアの乾いた風景の中に浮かぶ人工都市ロサンゼルスの水をめぐる寓話的とも言える内容を、様々なイメージの中に描き出した実験的な作品である。製作・監督はこれが初の長篇となる映像作家のパット・オニール。映画はSFXのスペシャリストとしても知られる彼がコマ落とし、コンピューター・グラフィックやオプチカル合成などのテクニックを駆使し、またダイナ・クルミンスらアニメーターなどの協力を得て10年余りの年月をかけて完成させた詩的な映像美の集大成である。そしてジョエル・ロリマン、ベス・ブロックらパフォーマーたちの動きがアルバート・アイラーの「オメガ・イズ・アルファ」、レスター・ボウイの「スペース・ヘッド」などのジャズの調べと一体となってマルチ映像の中にとらえられ、心地良いテンポを生んでゆく。
ネット上の声
- カリフォルニアの乾いた風景の中に浮かぶ人工都市ロサンゼルスの水をめぐる寓話的とも
- in イメージフォーラム・フェスティバル2015
- 倍速撮影を駆使して不気味な映像に仕上げていた、鮮烈なヤバさの作品
- リンチとか好きな人は気にいると思う
- 製作年1989年
- 製作国アメリカ
- 時間55分
- 監督パット・オニール
- 主演ジョエル・ロリマン